ある日、一眼レフカメラを買った。メーカーはニコンに決めていた。カメラを勧めてくれた友人Aがニコンを使っていたので。自分もニコンの一眼レフカメラがほしくなり買うことにしたのだ。ニコンのd300Sを買った。初心者のくせに高いカメラを買ってしまった。カメラのことなど何も知らなかったのだが、パンフレットにプロフェッショナルの証言としてフォトジャーナリストのエイミーバイターリさんとアウトドア、スポーツ写真家のロバートボッシュさんのコメントが載っていたのを見て、プロもお勧めしているという強い憧れを抱いて、d300sを買うことにした。物を買うときは最初にビビッときたものを買うことにしている。まず大手家電量販店に行った。一人でカメラを買いに行ったのだが、ニコンのd300sという単語ぐらいしか分かっていなかった。ほとんど無謀だが強気で買いに行った。一軒目はもう売り切れていた。二軒目で見つかる。店員さんの説明を受けることなく、聞いてもよくわからないので、「これ下さい」と即、購入。店員さんにSDカードが必要ですと言われ、言われるがままにサンディスクの8ギガバイトのSDカードを購入する。レンズも当然必要なのだが説明を聞いても、どれを買ったらいいのかよくわからなかったし、かつどれも高かったので、友人にメールして助言をもらった。友人は中古のカメラ屋さんを教えてくれて、そこでお勧めのレンズを買うといいよとアドバイスしてくれた。少し歩き教えられた中古カメラ屋さんに着く。お店はこじんまりとしていて店員さんが二人。どちらも年配のお客さんを相手にしていて、話しかけられず、しばらく店内をうろつく。10分ぐらい店内をうろついていた。そうしていると一人お客さんが帰り、定員さんが空いた。それを見計らって、定員さんに話しかける。「あのー、ニコンのd300sを買ったんですけど、それに合うレンズがほしいんですけど」と初心者丸出しの雰囲気で言ったのだが、最初に勧められたのは10万円ほどのレンズ。「もうちょっと安いのがいいんですけど」とこちらの懐事情を明かして、次に勧められたのが24~85mm f3.5~4.5という中古のレンズ。フィルターを付けてもらって2万4千円。それぐらいなら出せたので、それ下さいと買った。こうして憧れの一眼レフを手に入れた。まだ何を撮ったらいいのかも分からなかったけれど、ものすごくわくわくしたのを今でも覚えている。
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